どうも、だいです!
僕は高校卒業後にトヨタ自動車へ入社し、金型保全の仕事を経験しました。その後も複数の製造現場で働いてきました。
製造業で働いていると、「同じような仕事をしているのに、会社によって給料が全然違う」と感じることがあります。
これは組み込みエンジニアも同じです。
組み込みエンジニアは、自動車や産業機械、半導体製造装置、家電など、さまざまな製品の開発に欠かせない仕事です。
一方で、「組み込みエンジニアの年収って実際どれくらい?」
「今の会社だと年収が頭打ちになっている」「経験を活かして転職すれば年収アップできる?」と気になっている方もいると思います。
結論からいうと、組み込みエンジニアの年収は、経験年数だけではなく、担当する開発工程・技術領域・勤務先などによって変わります。
そのため、年収アップを目指すなら「とりあえず転職する」のではなく、自分の経験がどの企業で評価されるのかを把握することが重要です。
この記事では、組み込みエンジニアの年収や、年収に差がつく理由、転職で年収アップを目指すポイントについて解説します。
組み込みエンジニアの年収はどれくらい?
組み込みエンジニアの平均年収は578.5万円
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、組み込みエンジニアの平均年収の参考値は578.5万円です。
これは令和7年(2025年)の賃金構造基本統計調査をもとにした全国のデータです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年収 | 578.5万円 |
| 平均年齢 | 37.1歳 |
| 月間労働時間 | 159時間 |
出典:厚生労働省「job tag|システムエンジニア(組込み、IoT)」
ただし、この数値は組み込みエンジニアが属する職業分類の統計であり、組み込みエンジニアだけに限定したものではありません。
また、実際の年収は担当する開発工程や専門技術、勤務先によって異なります。
組み込み・制御系の仕事には、
- 組み込みソフトウェア開発
- 制御設計
- 車載ECU開発
- マイコン制御
- MBD(モデルベース開発)
- ファームウェア開発 など、さまざまな仕事があります。
さらに、同じ組み込みエンジニアでも、実装・評価を中心に担当する人と、要件定義や仕様設計など上流工程まで担当する人では、企業から評価される経験も異なります。
そのため、平均年収だけを見るよりも、「自分の経験ならどのくらいの年収を狙えるのか」を見ることが重要です。
年齢だけで年収が決まるわけではない
「30代だから○○万円」といった単純なものでもありません。
転職市場では、年齢+実務経験+担当工程+専門技術などを総合的に見られます。
例えば同じ30代でも、実装・テスト中心の人と、要件定義から設計まで経験している人では、転職先の選択肢が変わる可能性があります。
組み込みエンジニアの年収に差がつく5つの理由
担当している開発工程
組み込みエンジニアの年収を考えるうえで重要なのが、担当している開発工程です。
例えば、要件定義 → 仕様設計 → 基本設計 → 実装 → 評価・テスト
という流れがあった場合、どこまで担当できるのかによって評価が変わります。
もちろん、実装や評価が重要ではないという意味ではありません。
ただ、転職でキャリアアップを目指す場合には、仕様検討や設計など、より広い工程を経験していることが強みになる場合があります。
扱える技術・開発環境
組み込みエンジニアでは、使用できる言語だけでなく、どのような環境で開発してきたのかも重要です。
例えば、
- C・C++
- マイコン
- RTOS
- Linux
- AUTOSAR
- MATLAB/Simulink
- MBD などです。
ただし、「C++が使えるから年収○万円」という単純な話ではありません。
その技術を使って、何をどこまで開発したのかまで説明できることが重要です。
勤務する企業の規模
製造業では、企業規模によって賃金水準に差があります。
そのため、仕事内容が似ていても、勤務先を変えることで給与水準が変わるケースがあります。
業界・製品分野
組み込みエンジニアが活躍する場所は、自動車業界だけではありません。
例えば、
- 自動車・EV
- 半導体
- 産業機械
- FA・ロボット
- 電子機器
- 半導体製造装置 などがあります。
今まで経験してきた業界だけに転職先を限定すると、自分の技術を評価してくれる企業を見逃す可能性があります。
「同じ職種で別業界へ行く」という考え方も、年収アップを目指すうえでは重要です。
会社内での評価と転職市場での評価は違う
個人的に、ここはかなり重要だと思います。
今の会社で年収が上がらないからといって、自分の技術者としての価値が低いとは限りません。
会社には、
- 給与テーブル
- 昇格制度
- 年功序列
- 役職
- 会社規模 などがあります。
そのため、今の会社での給与と、転職市場で評価される年収が一致するとは限りません。
逆に、転職すれば必ず年収が上がるわけでもありません。
だからこそ、一度自分の経験を整理して、転職市場ではどう評価されるのか確認することが大切です。
組み込みエンジニアが年収アップを目指す5つの方法
上流工程の経験を増やす
今後のキャリアを考えるなら、実装だけでなく、仕様設計や要件定義などの経験を増やしていく方法があります。
例えば現在、「仕様書を受け取って実装する」という仕事が中心なら、
「仕様を決める側へ進む」というキャリアを考えるイメージです。
転職だけでなく、現在の会社で担当工程を広げられないか確認するのも一つの方法です。
専門性を高める
組み込みエンジニアとしての専門性を高めることも重要です。
例えば、
車載制御 × AUTOSAR
制御開発 × MBD
組み込みLinux × C++ など、複数の経験を組み合わせることで、自分の強みを説明しやすくなります。
資格を増やすことだけではなく、実務でどのような開発経験を積むかを意識しましょう。
大手・優良メーカーへの転職を検討する
現在の会社で昇給が難しい場合、給与水準の異なる企業へ転職する方法もあります。
特に、「仕事の内容は難しいのに年収が上がらない」という方は、自分の経験が他社でどの程度評価されるのか確認してみる価値があります。
ただし、企業規模だけで転職先を決めるのはおすすめしません。
仕事内容・勤務地・福利厚生・残業時間なども含めて比較しましょう。
異業界への転職も検討する
例えば、自動車業界で働いているからといって、転職先も自動車業界関連だけにする必要はありません。
制御開発や組み込みソフトの経験が、FA・ロボット、産業機械、半導体製造装置などで活かせる可能性があります。
重要なのは、「どの製品を作ってきたか」だけではなく、「どんな技術を使い、どの工程を担当してきたか」です。
製造業エンジニアに詳しい転職エージェントへ相談する
自分だけで求人を探していると、「現在と同じ業界」「知っている会社」ばかり見てしまいがちです。
そこで選択肢になるのが、製造業エンジニアを扱う転職エージェントです。
例えばメーカーズジョブは、機械設計・回路設計・組み込み/制御・半導体・生産技術など、製造業の技術職を中心に扱う転職エージェントです。
組み込みエンジニアで、
- 現在の年収が頭打ち
- 今の経験が他社でどの程度評価されるか知りたい
- メーカーの設計・開発職へ転職したい
- 年収アップ・キャリアアップを目指したい という方なら、相談先の候補になります。
「自分の経験なら年収アップを狙える転職先があるのか確認する」という使い方がいいと思います。
※メーカーズジョブは現在、関東(特に南関東)の求人を中心に取り扱っています。
メーカーズジョブではどんな企業・求人を紹介してもらえる?
メーカーズジョブは、製造業・メーカーのエンジニア求人に特化した転職エージェントです。
人気企業500社以上から、ご提案いたしますと案内されており、富士フイルム・ソニー・ホンダ・テスラ・NEC・日立・スバル・東芝などの企業ロゴが掲載されています。
別のページでは、ディスコ・キオクシア・荏原製作所・Astemo・Mujinなどの企業ロゴも確認できます。
求人職種も、機械設計・回路設計・組込み・半導体・設備設計など、製造業のエンジニア経験を活かせる仕事が中心です。
「これまでの設計・開発経験を活かして大手メーカーへ転職したい」「製造業のエンジニアとして年収アップを目指したい」という方は、どんな求人を紹介してもらえるのか一度相談してみるといいと思います。
ただし、掲載企業や求人は時期によって変わります。希望する企業の求人を必ず紹介してもらえるわけではないため、現在の求人状況はメーカーズジョブで確認してください。
メーカーズジョブで転職先を相談してみる組み込みエンジニアが転職前に整理しておきたいこと
転職エージェントへ相談する前に、自分の経験を簡単に整理しておくと話がスムーズです。
特に、「何年働いたか」だけでは不十分です。
車載ECUの組み込みソフト開発を3年間担当。C言語を使用し、基本設計・実装・評価まで経験。
このように、製品 × 技術 × 開発工程 × 経験年数まで整理しておくと、自分の経験を伝えやすくなります。
ほかにも、
- 使用言語
- 開発環境
- 担当製品
- 担当工程
- プロジェクト規模
- チーム内での役割
- 改善したこと
- マネジメント経験 などを整理しておきましょう。
年収だけで転職先を決めないことも大切
年収アップを目的に転職すること自体は悪くありません。
ただし、年収50万円アップだけを見て転職した結果、
「残業が増えた」「やりたい開発ができなくなった」「上流工程へ進めなくなった」となってしまっては、長期的なキャリアアップにつながらない可能性があります。
転職先を比較するときは、年収・仕事内容・担当工程・勤務地・働き方・将来のキャリアまで確認しましょう。
特に組み込みエンジニアの場合は、次の会社でどんな技術・工程を経験できるのかも重要です。
組み込みエンジニアの年収についてよくある質問
Q. 組み込みエンジニアは年収1000万円を目指せますか?
企業・役職・専門性などによっては、高年収を目指せる可能性があります。
ただし、組み込みエンジニアになれば誰でも年収1000万円を狙えるという意味ではありません。
高い専門性やマネジメント経験、上流工程の経験などが求められる場合があります。
Q. 30代からでも年収アップできますか?
30代でも年収アップを目指すことは可能です。
ただし、年齢だけではなく、それまでにどのような技術や開発工程を経験してきたかが重要になります。
Q. 転職すれば必ず年収は上がりますか?
必ず上がるわけではありません。
転職先や経験によっては、同程度になる場合や下がる場合もあります。
だからこそ、現在の会社を辞める前に、求人を比較したり転職エージェントへ相談したりして、自分の市場価値を確認してから判断することが大切です。
まとめ|組み込みエンジニアの年収アップは「経験の活かし方」が重要
組み込みエンジニアの年収は、単純に経験年数だけで決まるものではありません。
担当工程・専門技術・業界・勤務先などによって変わります。
そのため年収アップを目指すなら、
- 自分の技術経験を整理する
- 上流工程や専門性を意識する
- 現在とは違う業界も検討する
- 複数の求人を比較する
- 自分の経験が転職市場でどう評価されるか確認する という流れがおすすめです。
特に、「今の会社では年収が頭打ち」「組み込み・制御の経験をもっと評価してもらいたい」
という方は、一度ほかの企業の求人を見てみるだけでも、自分のキャリアを考えるきっかけになります。
製造業エンジニアに特化したメーカーズジョブなら、これまでの経験をもとに転職先について相談できます。
転職すると決めていなくても、まずは自分の経験を整理して、どのような選択肢があるのか確認してみましょう。
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