【元トヨタ保全が解説】工場で働くのに資格は必要?役立つ資格5選を実体験から紹介

工場勤務ガイド・リアル

どうも、だいです!

今回は、「工場で働くのに資格は必要なの?」という疑問について解説します。

期間工や工場派遣の求人を見ていると、

「資格を何も持ってないけど応募できる?」

「フォークリフトの資格は取っておいた方がいい?」

「工場ではどんな資格が役に立つ?」と気になる方もいると思います。

結論からいうと、期間工や工場派遣で多い組立・検査などの仕事は、特別な資格を持っていなくても応募できる求人があります。

そのため、「工場で働く=最初から資格が必要」というわけではありません。

一方で、仕事内容によってはフォークリフト・玉掛け・クレーン・溶接など、資格や特別教育などが必要になる仕事もあります。

僕自身、トヨタ自動車で金型保全として働いていたときに、

フォークリフト・玉掛け・クレーン・ガス溶接・アーク溶接などを使って働いていました。

この記事では、実際の資格証も紹介しながら、工場で資格が必要になる仕事や、資格なしでも働ける仕事について解説します。

工場で働くのに資格は必要?

工場勤務といっても仕事内容はさまざまです。

たとえば、

  • 組立
  • 検査
  • 部品供給
  • ピッキング
  • 物流
  • 溶接
  • 保全 などがあります。

この中でも、期間工や工場派遣で募集されている組立や検査などには、入社時点で特別な資格を必要としない求人があります。

僕自身、これまでトヨタ自動車では正社員として働き、その後は派遣として日産車体九州・クボタ・日野自動車など複数の工場で働いてきました。

工場には、資格や工場経験がない状態から入社して仕事を覚えていく人も多いです。

そのため、「資格を持っていないから工場では働けない」と考える必要はありません。

未経験から工場勤務を考えている方はこちらでも詳しく解説しています。

👉 期間工・派遣って未経験でも働ける?

資格なしでもできる工場の仕事

組立・ライン作業

自動車工場では、流れてくる車体や部品にパーツを取り付けていく組立作業があります。

求人によって異なりますが、入社時点で特別な資格を求められない仕事もあります。

作業方法や安全ルールについては、入社後に教育を受けてから作業することになります。

検査

完成した製品や部品に問題がないか確認する仕事です。

検査といっても、

  • 目視で確認する
  • 傷や汚れを見る
  • 製品が基準どおりできているか確認する など、工場によって仕事内容は違います。

こちらも資格なしで応募できる求人があります。

ピッキング・部品供給

必要な部品を集めたり、製造ラインへ部品を供給したりする仕事です。

ただし、フォークリフトなどを使用する業務では、扱う機械や条件に応じた資格・教育が必要になります。

同じ「物流」の求人でも仕事内容は違うので、求人票を確認しましょう。

工場で役立つ・仕事内容によって必要になる資格5選

ここからは、僕自身が取得したものを中心に紹介します。

① フォークリフト

工場や倉庫でよく使われる資格の一つです。

フォークリフトは、

  • 部品
  • 製品
  • パレット
  • 資材 などを運搬するときに使用します。

最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転業務では、フォークリフト運転技能講習を修了した人など、法令上その業務に就ける人である必要があります。

一方、最大荷重1トン未満では必要となる教育の区分が異なります。

そのため、単に、「フォークリフトの資格を持っています」だけでなく、求人でどのフォークリフトを扱うのか確認することも大切です。

② 玉掛け

玉掛けとは、クレーンなどで荷物を吊り上げる際に、荷物にワイヤーロープなどを掛けたり外したりする作業です。

工場では重量物を扱う場面で使われます。

つり上げ荷重1トン以上のクレーン・移動式クレーンなどで玉掛け作業をする場合、玉掛け技能講習修了者などである必要があります。

僕がトヨタで担当していた金型保全でも、重量のある金型や部品を扱っていたため、玉掛けを使う場面がありました。

③ クレーン

工場では、手で持つことができない重量物を移動させるためにクレーンを使用することがあります。

僕が働いていた金型保全でも、何トンもある金型を扱っていたため、クレーンを使って金型や部品を移動させていました。

ただし、「クレーンの資格」といっても一種類ではありません。

クレーンの種類やつり上げ荷重によって、必要になるものが免許・技能講習・特別教育などに分かれます。たとえば厚生労働省資料では、クレーンについて5トン以上・5トン未満などで必要な資格・教育の区分が異なります。

そのため、求人を見るときは「クレーン資格必須」という言葉だけではなく、どの資格・教育が必要なのかまで確認しましょう。

④ ガス溶接

ガス溶接は、可燃性ガスと酸素を使用して金属の溶接・溶断・加熱などを行う作業です。

対象となるガス溶接業務では、ガス溶接技能講習を修了した人などが作業に就くことになります。

工場のすべての仕事で必要になるものではありませんが、溶接を行う製造現場などでは関係してくる資格です。

⑤ アーク溶接

アーク溶接も、工場や製造業で使われる溶接方法の一つです。

アーク溶接機を使って金属の溶接・溶断などを行う業務については、安全のための特別教育が必要とされています。

元トヨタ保全の僕も実際に取得した資格

フォークリフト・玉掛け・クレーン

僕が担当していた金型保全では、かなり重量のある金型を扱っていました。

扱っていたのは、バンパーやインテークマニホールド、バックドア、インストルメントパネルなどの樹脂部品を成形するための金型です。

大きなものは自動販売機より少し大きいくらいで、重量も何トンとありました。

オーバーホールなどをするときには、現場から金型を降ろし、玉掛けをしてクレーンで修理場へ運ぶこともありました。

そのため、僕にとって玉掛けやクレーンは、

「履歴書に書くためだけに取ったもの」ではなく、実際の仕事に関係していたものでした。

ガス溶接

ガス溶接については、就職前の工業高校で取得しました。

工場勤務といっても、一般的なライン作業と僕が担当していた金型保全では仕事内容がかなり違います。

保全では製造するだけではなく、設備や金型を維持・修理するための知識や技術も必要になります。

アーク溶接

アーク溶接についても高校時代に教育を受けました。

実際の金型修理では、金型表面の状態によってTIG溶接で肉盛りし、その後グラインダーなどを使って形を整える作業もありました。

ただ、入社してすぐ一人ですべての作業ができるわけではありません。

僕も新人の頃は先輩について突発故障への対応を見たり、オーバーホールに参加したり、溶接やグラインダーの練習をしたりしながら仕事を覚えていました。

当時、上司からは、「この部署で一人前になるには10年必要」と言われたこともあります。

それくらい、金型保全は覚えることが多い仕事でした。

一般的な期間工・派遣に全部の資格が必要なわけではない

ここは誤解してほしくないところです。

僕がこれらの資格や教育を受けていたのは、金型保全という専門的な仕事をしていたからです。

一般的な期間工や工場派遣で、

「フォークリフト・玉掛け・クレーン・ガス溶接・アーク溶接を全部持っていないと応募できない」

ということではありません。

むしろ組立や検査など、特別な資格を応募条件としていない求人もあります。

「資格を何も持っていないから期間工や派遣は無理かな……」と心配している方は、まず求人の応募条件を確認してみてください。

資格よりも、未経験から応募できるか、交替勤務に対応できるかなど、求人ごとの条件を確認することが大切です。

工場系の資格を持っているメリット

応募できる仕事の幅が広がる

資格を持っていると、その資格が必要な求人も選択肢に入ります。

たとえばフォークリフトの資格が必要な運搬業務なら、資格を持っていることが応募条件になっている求人もあります。

資格がない人より応募できる仕事内容の幅が広がる可能性があるのはメリットです。

経験と組み合わせて活かせる

資格は持っているだけでなく、実務経験と組み合わせることで活かしやすくなります。

たとえば、フォークリフト資格+フォークリフトの実務経験などです。

ただし、資格を持っているだけで必ず採用されたり、給料が上がったりするわけではありません。

求人によって求められる経験や待遇は異なります。

専門的な仕事へ進むきっかけになる

工場にはライン作業だけでなく、

  • 保全
  • 溶接
  • 物流
  • 設備関係 など、さまざまな仕事があります。

将来的に専門的な仕事をしたい人なら、必要な資格や教育を受けていくことで仕事の幅を広げられる可能性があります。

資格は入社してから取れる?

会社や仕事内容によっては、入社後に仕事で必要な資格を取得するケースがあります。

僕自身もトヨタで仕事に関係する資格や教育を受けました。

ただし、会社が必ず資格取得費用を負担してくれるとは限りません。

資格取得支援制度の有無や、

  • 対象資格
  • 費用負担
  • 受講条件
  • 取得後の配属 などは会社によって異なります。

気になる求人があれば、応募前に確認しましょう。

資格なし・未経験なら何から始めればいい?

資格がない状態から工場勤務を始めるなら、まずは未経験から応募できる求人を探すので十分だと思います。

最初から、

「フォークリフトも取らないと」

「溶接も取らないと」と資格を集める必要はありません。

働きたい仕事内容が決まってから、その仕事に必要な資格を取るという考え方でも遅くありません。

また、採用について気になる方はこちらも参考にしてください。

👉 期間工と派遣はどっちが受かりやすい?

工場勤務の資格についてよくある質問

資格ゼロでも期間工になれますか?

資格を応募条件としていない期間工求人はあります。

組立などでは、入社後に作業方法や安全について教育を受けて仕事を覚えていくケースがあります。

ただし、応募条件はメーカー・求人ごとに確認してください。

工場派遣も資格なしで応募できますか?

資格なし・未経験から応募できる工場派遣求人もあります。

一方、フォークリフトや溶接など特定の業務を募集する求人では、必要な資格が応募条件になる場合があります。

フォークリフトは先に取った方がいいですか?

フォークリフトを使う仕事がしたいのであれば、取得を検討する価値はあります。

ただし、組立や検査などフォークリフトを使用しない仕事を希望しているなら、工場で働くためだけに必ず取得する必要はありません。

玉掛けとクレーンは同じ資格ですか?

別です。

玉掛けは、クレーンなどで荷物を吊る際に荷を掛け外しする作業に関係するものです。

クレーンの運転については、クレーンの種類やつり上げ荷重などによって必要な免許・技能講習・特別教育が異なります。

ガス溶接とアーク溶接は同じ資格ですか?

同じではありません。

対象となるガス溶接業務ではガス溶接技能講習があり、アーク溶接業務には特別教育があります。

資格を持っていれば採用されやすくなりますか?

資格が応募条件になっている求人では、その資格を持っていることが必要になります。

一方、資格不要のライン作業などでは、資格をたくさん持っているから必ず採用されるとは限りません。

応募する仕事に関係する資格なのかを見ることが大切です。

まとめ|資格なしでも工場勤務は始められる

今回は、工場で働くのに資格は必要なのかについて解説しました。

期間工や工場派遣で募集されている組立・検査などには、資格なし・未経験から応募できる求人もあります。

そのため、「資格を持っていない=工場で働けない」というわけではありません。

一方で、仕事内容によっては、フォークリフト・玉掛け・クレーン・ガス溶接・アーク溶接などの資格や教育が必要になります。

僕自身、トヨタの金型保全ではこうした資格や教育を受け、実際の仕事でも溶接や玉掛けなどを使っていました。

ただ、これは金型保全という専門的な仕事だったからです。

これから期間工や工場派遣を始めたい方は、最初から資格を集めることより、まず自分がやりたい仕事の応募条件を確認することから始めてみてください。